●俺の屍を越えてゆけ

俺の屍を越えてゆけ PS one Books 俺の屍を越えてゆけ PS one Books
PlayStation (2004/10/28)
ソニー・コンピュータエンタテインメント
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実は、聖剣LOMを買ったのは、この作品が売り切れていたからだったりします。
初めて出会ったのはあるファンサイトでした。自分の一族の歴史を誇らしげに愛しげに語る管理人さんの姿に惹かれて調べたところ、どうやら私の好みっぽい。ハードが何かさえ分からないうちに購入を決定していました。

時は平安。京を苦しめる鬼、朱点童子に迫りながらも散った夫婦がいた。朱点は彼らの子供を脅威と考え、その赤ん坊に二つの呪いをかけた。
短命の呪い―瞬く間に成長し、老い、2年を待たずに死んでゆく呪い。
種絶の呪い―人との間に子供を作れない呪い。
だがその赤ん坊なら朱点を倒せると踏んだのは神々も同じだった。神々はその赤ん坊の一族に望みを託す。
短命ならば、より強き子供を残し夢を託せばいい。人と子供が作れないなら、神々と作ればいい。
こうして、呪いを解くための一族の戦いが始まる。

初回は本名プレイをおすすめします。自分の一族にぐっと愛着が。
一族の子供たちは、汎用キャラのようなものです。次から次へと生まれては死んでゆく。個別のシナリオがあるわけではありません。
それなのに、自分がつけた名前だったり、戦闘中の進言だったり(戦闘中、自分のターンに何がしたいかを各キャラは隊長に進言してきます。この進言は「心」のステータスによって傾向が決定されます。ステータスはもちろん遺伝しますから、親と似た性格になったりもします)、生きている間に何を達成したかだったり、遺言だったり、そういうものでぐっと愛着が湧いてくる。この子はこういう子なんだ、と心に残るのです。

予期せぬ双子が生まれ、装備や出撃隊を上手く回せなくなってそのうち一人をずっと自宅に置いていたことがありました。一つ上の世代が亡くなってようやく一軍に出てきた彼が、自分も体力がほとんどなく、相手は自分に比べればまだ体力があったというのに、双子の片割れを回復したいと進言してきた時は愕然としました。私はこんな心やさしい子に今まで何ということをしてきたのだろう!
彼が赤髪(髪、目、肌の色はステータスで決定されます。親と同じ色を受け継ぐのはもちろん、隔世遺伝なんかも起こります)でモヒカン(男女128種類ずつの顔グラフィックがありますが、かなりインパクトがある顔の一つ)という強烈な外見だったのもショックに拍車をかけましたね(笑)。

こんな感じで、ゲームの方で用意されたのではない、プレイヤーの中でのドラマが生まれて来るすごいゲームです。ついついキャラに感情移入してしまう人におすすめ。

しかし、ゲームの方で用意されたシナリオもなかなかのもの。
人間の都合に振り回されて鬼となってしまった悲しいボスたち、色々と都合があるご様子の神々、あからさまに訳ありな美少年(笑)。

この手で殺してやると初めて思えたラスボスは、このゲームのラスボスでした。
ゲームの都合だからではなく自分の思いとして、この手で必ず殺してやろうと思えました。それは憎らしいからというよりも愛しかったから。

不満点のない作品ではありません。人を選ぶ作品だとも思います。
それでも、心に残る作品であるのは確かです。しっかりとした重みのある作品です。

最後に、初代当主の遺言を引用して終わりたいと思います。
「俺の死を 悲しむ暇があるなら、1歩でも 前へ行け 決して 振り向くな
 子供たちよ‥‥ 俺の屍を 越えてゆけッ」

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